今回のテーマは「建築家、坂茂(ばんしげる)氏の東日本大地震支援プロジェクト」についてです。
先日行われた国際見本市「インテリア ライフスタイル」では、「Pray for Japan」というスローガンの下、新しいライフスタイル提案や被災者支援活
動が実施されました。その中でも注目された特別企画が、世界的に有名な建築家である坂茂氏の「東日本大地震 津波 支援プロジェクト」でした。
このプロジェクトは、被災者が仮設住宅へ移るまでの生活を少しでも改善するため、避難所内に簡易間仕切り「避難所用間仕切りシステム」をつくる活動です。この間仕切りの特徴は、余震でも倒れにくく、プライベートを守りつつも、避難者同士のコミュニケーションもとりやすいということです。
サランラップの芯のような紙管を組み立てることで簡単に設置することができ、開け閉め可能なカーテンで仕切ることでお年寄りなど健康が心配される方々との交流もとりやすいという理由から、様々な避難所に広まっています。
坂氏といえば、阪神大震災の時にすぐに現地入りし、焼失した地元教会のために紙の教会を作り、復興にいち早く貢献したことで知られています。
彼は東京・パリ・ニューヨークの3箇所に事務所を持ち、昨年5月にオープンしたフランスの国立美術文化センター「ポンピドゥー・センター・メス」
など国家的プロジェクトを手がける一方、自然災害が起きるといち早く現場に駆けつけ、ボランティアで仮設住宅を建設するなど「活動する建築家」でもあります。
「人間いつ死ぬかわからないのでいつ死んでもいいように生きたい」と語る坂氏はいつも行動力にあふれています。以前テレビ番組のインタビューで「自分が医者だったら直接人を助けられるが、でも自分は建築家だから。自分に出来ることは家を建てることだ」と言って、ハイチ地震の際には、雨季にも耐えられ、資材の現地調達が容易に行え、さらには工具なしで誰でも簡単に建てることができる、紙のテントの建て方をボランティアに教えていたのがとても印象的でした。
「人々が目の前で苦しんでいても役人は新しいことをやりたがらない」とハイチの被災地で坂さんはおっしゃっていました。この震災でもなかなか進まない被災者支援や復興が問題にされています。その中で彼はいち早く被災者の方々の抱える問題点に気づき、避難所用間仕切りシステムの設置や仮設住宅用地が不足している被災地で多層仮設住宅(2階建て以上の仮設住宅は今まで前例がない)の実現に向けて様々な提案を行っています。
「建築家だからすべきこと、できることはなにか」をいつも考え、「今苦しんでいる人が求めていることはなにか」を形にしようとする坂さんの行動に、
今私が出来ることはなにかを深く考えさせられました。
坂氏が活動している東日本大地震支援プロジェクトの詳細については、下記のホームページをご参照ください。
http://www.shigerubanarchitects.com/
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