今回のテーマは「スターバックスのコンセプト:サードプレイス」について
です。
今年の春からスターバックスのロゴが変更になり話題になりましたが、そん
なスターバックスが掲げるコンセプトに「サードプレイス」があります。
1番目の場所(ファーストプレイス)は「家」、2番目の場所(セカンドプ
レイス)は「職場(学校)」。そしてこのふたつを結ぶ中間地帯が3番目の
場所、つまり「サードプレイス」です。
この「サードプレイス」という概念は、アメリカの社会学者レイ・オールデ
ンバーグによって”The Great Good Place”という書籍で紹介されました。
その後、スターバックスが事業コンセプトの核としてサードプレイスを採用
したことは日本でも有名です。オールデンバーグ氏によれば、都市で生活し
ている人には、これら3つの居場所が必要であり、サードプレイスの機能を
次のように定義しています。
<サードプレイスの機能>
1.サードプレイスは、心をニュートラルにする。だからそこでは、ありの
ままの自分に戻れる。
2.いろいろな人との出会いの場を提供してくれる。
3.知的フォーラムや、個人のオフィスとしても機能することがある。
4.ローカルな場所にあって、いつでもアクセスできる。
5.包容力があり、いろいろな人を受け入れる。
コーヒーを通して、社内に長時間いる閉塞感からの脱出、発想転換、リラッ
クスを提供するため、スターバックスは、サードプレイスを商品化するとと
もに、「コンビニ」的な便利さを推し進めました。
新鮮なコーヒーの香り、適度な人ごみを促すテーブルとイスの配置で思考を
刺激する要素と目に刺激のないインテリア配色、壁の装飾品、適度な照明の
色と強さ、心地よいBGMなど落ち着いてリラックスできる要素を店舗に取り
入れ、場のセッティング・デザインの定型化を行いました。
サードプレイスの概念からローカル的な側面を極力排除して、「スターバッ
クスに入れば、いつものリラックス空間が得られる」という安心感を消費者
に与えることで爆発的な店舗展開が可能になりました。
高速道路のサービスエリアにあるスターバックス、病院内のスターバックス、
ドライブスルー店舗、ブック&カフェ形式のスターバックス、文化財に指定
された建物を活かしたスターバックス。
世界中で100種類以上の形態があると言われていますが、どの店舗も「家
にありそうでない」「職場や学校にもありそうでない」インテリア、内装、照
明、壁に掛けられる絵の色遣いに至るまで考え抜かれた店舗デザインとコー
ヒーとともに過ごす時間に一貫性があるのです。
カフェの他にも、企業や業種を超えて多様な人材が参加し、学び合うビジネ
ス・ワークショップや異業種交流会もサードプレイスの一形態と見ることが
出来ます。
みなさんにとって、家族や職場以外に、サードプレイスと呼べる場所はあり
ますか?
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